不動産売却をするときには、ハウスクリーニングをしたほうが良いかとお悩みの方はいらっしゃいませんか？

結論から言うと、不動産売却前のハウスクリーニングは必須ではありません。

しかし、ハウスクリーニングをするメリットがあるため、不動産売却前に実施するのがおすすめです。

この記事では、その理由とハウスクリーニング費用の目安、業者を選ぶときのコツを紹介します。

 

不動産売却前にハウスクリーニングが必須ではない理由

近年、不動産売却前のハウスクリーニングを実施しないというケースが増えてきています。

理由は、ハウスクリーニングをしてもしなくても、売却価格に大きく影響しないためです。

 

老朽化した箇所のリフォームや物件の価値を高めるリノベーションをした場合は、売却価格に影響します。

しかし、ハウスクリーニングを実施しåたからといって売却価格が高くなるというケースはほとんど見られません。

 

とはいっても、ハウスクリーニングをするメリットはありますので、実施するのはおすすめです。

メリットについては次の章で解説します。

 

不動産売却でハウスクリーニングが必要なケース

不動産売却の際にハウスクリーニングが必要となる場合もあります。

次のケースに該当する場合は、ハウスクリーニングをしなければなりません。

 

・売買契約書に特約として以下のような文言が記載されている場合

「不動産の引き渡しの際には、事前に売主の責任によってハウスクリーニングをする」

 

このような特約は、主に次の理由から取り決められることが多いです。

 

・売却を依頼する不動産会社によって、引き渡し時に売主の負担でハウスクリーニングを実施することを取り決められている

・買主との値引き交渉で、値引きに応じない代わりにハウスクリーニングを実施する

 

不動産売却の際にハウスクリーニングをするメリット２つ

前述したように例外を除けば、不動産売却をするときにハウスクリーニングをしなくても問題ありません。

しかし、ハウスクリーニングを実施することで、早く売却できたり、希望の価格で売却できたりするといった可能性が高まります。

 

次からは、不動産売却でハウスクリーニングをするメリットをまとめました。

 

1.早期に売却できる可能性が上がる

ハウスクリーニングを実施した物件は、早く売却できる可能性があります。

 

なぜなら、売却予定の不動産を内覧しに来た人に良い印象を与えられるためです。

印象が良ければ、購入を前向きに検討してくれ、売却に繋がりやすくなります。

また、購入を前向きに検討する人が増えれば、その分競争が生まれ、購入の決断を迫られるでしょう。

 

よって、早く不動産を売却したい場合は、ハウスクリーニングをするのがおすすめです。

 

2.希望価格で売却できる可能性が高まる

前述したように、印象の良い物件は購入検討者が増える可能性が高まります。

人気の物件は競争力が上がり、値引き交渉がされにくくなります。

また、買主が購入後にハウスクリーニングをする必要がなくなることも値引き交渉が生じにくくなる理由です。

 

よって、値引きをせずに希望の価格で売却できるでしょう。

 

不動産売却前にハウスクリーニングをしたい箇所4つと費用目安

不動産売却の際にハウスクリーニングがおすすめとはいえ、予算が限られているという方もいらっしゃるでしょう。

そこで、不動産の一部分だけハウスクリーニングを実施してはいかがでしょうか。

次から紹介する、内覧の際に購入検討者がチェックすることの多い箇所だけでもハウスクリーニングで清掃すれば、良い印象を与えられるでしょう。

ハウスクリーニングにかかる費用の目安も合わせて解説します。

 

1.浴室

費用目安：15,000円～20,000円

 

浴室がきれいかどうかは、購入検討者にとって気になるポイントです。

浴室の汚れが目立つだけで、古めかしい印象を与えてしまうばかりか、不潔だと判断されてしまいます。

 

浴室は水垢やカビなどが発生しやすい場所ですので、ハウスクリーニングできれいにしておきましょう。

 

2.トイレ

費用目安：6,000円～11,000円

 

トイレも浴室同様に、購入検討時によくチェックされる箇所です。

汚れが目立つ、悪臭がするというトイレは、購入検討者に悪い印象しか与えません。

 

自分自身で清掃しても汚れが目立つなら、ハウスクリーニングに掃除をまかせるのが良策です。

 

3.キッチン

費用目安：10,000円～25,000円

 

日常的に自炊をする方にとっては、キッチンは重視する箇所です。

油汚れが目立つキッチンのコンロや換気扇、レンジフードをハウスクリーニングできれいにするだけで、見る人に与える印象が大きく変わるでしょう。

 

4.リビングの床

費用目安：10,000円～20,000円 （約6帖）／10,000円〜50,000円（約10帖）

 

内覧に来た人と交渉をするときには、リビングで行われることがほとんどです。

購入検討者が内覧時に最も長く滞在する場所ですので、リビングの居心地の良さは売却できるかどうかを左右するでしょう。

リビングの床をきれいに清掃しておけば、売却できる可能性が高まります。

 

ハウスクリーニング業者を選ぶポイント3つ

ハウスクリーニング業者は、次のポイントを念頭に置いて選びましょう。

優良なハウスクリーニング業者に出会える可能性が高まります。

 

1.相見積もりを取る

ハウスクリーニングの内容や費用は、業者によって異なります。

複数の業者から見積もりを出してもらい、比較して決めましょう。

 

また、見積もりには記載されていない費用が発生したというトラブルが度々発生しています。

見積内容を明確に記載している、または内容を教えてくれる業者なら、安心してハウスクリーニングを依頼できるでしょう。

 

2.賠償責任保険に加入しているか確認する

ハウスクリーニングの際に、業者が誤って家具や建物の一部を破損、または汚してしまったという事故が起こる場合があります。

 

このような事故が発生してしまった場合、賠償責任保険に加入している業者なら、修理代が補償されています。

しかし、業者が賠償責任保険に加入していない場合は、修理代を誰が負担するのか、トラブルに発展する恐れがあり、注意が必要です。

 

3.不動産会社に紹介してもらう

不動産会社によっては、質の高いハウスクリーニングを知っている場合があります。

優良なハウスクリーニング業者を紹介してしてもらえる可能性が高く、安心です。

 

なかには、不動産会社とハウスクリーニング業者が提携しているケースもあるので、売却するときには不動産会社にハウスクリーニングについて相談してみるのもおすすめです。

 

まとめ

不動産売却をするときにハウスクリーニングは、必要ではないため、実施しなくても問題ありません。

しかし、この記事で解説したようにハウスクリーニングをすることで、売れやすくなり、値引きもされにくくなります。

早く不動産売却をしたい、またはなかなか買い手が見つからず困っているという方は、ハウスクリーニングを実施してみてはいかがでしょうか。